【Review】REFLECTION


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6月3日

学校帰り渋谷TSUTAYAに寄り新譜をフライングゲットした。その日はMr.ChildrenのニューアルバムREFLECTIONのリリース前日であった。 今作のアルバムはNakedとDripの2形態でのリリースで、Nakedは全23曲がUSBメモリーに収録されており、最高音質とされるハイレゾ音源を再生可能といったものである。 Dripは全23曲から激選した14曲を収録、収録しきれなかった9曲は1曲300円くらいでまた別にダウンロードが可能というものである。桜井氏曰く、{Naked}は「裸」であるはずなのに{Drip}より多くのものを身に纏っている とのこと。 ちなみにややこしい説明をすると、Naked盤の箱の中にDrip盤がまるまる入っており、Naked盤を持っている人からしたらDrip盤のCDは全くもって意味を持たないものになってしまう。 あと強いて言うならDVDが付属しているのでわざわざDVDだけNaked用にまた梱包するのはコストがかかるよ~みたいな事情を感じてしまう。 今は6月をちょうど半分過ぎた頃、移動中に必ず聞き、無理矢理にでも覚えこむ形でだいたい全ての曲を自分の頭の中に取り込み終わった。そのタイミングでFather&Mother21周年記念特別号スペシャルインタビューに目を通した。 個人的にこれは名曲になる!と思った 運命とI wanna be there がお蔵入りしかけたのだそう。 なんてことだ〜と思ってすぐさまネットのレビューをググった。

ネットでも同じような考えを持っている人が多く、「運命がお蔵入りしかけるなんて、桜井さんが考えていることはわからない!」というような感想が多く見られた。 桜井和寿は鬼である。アーティストなんていうものではない。鬼。

もう誰の手にも及ばないし、誰もが羨やむ才能と美声とテクニックを手に入れて他の追随を許さないなぁと思う。 私がライブへ行き始めたのは2009年のSUPERMARKET FANTASY のツアーからで、それからはツアーがあるごとに必ず足を運んでいる。 私がミスチルにのめり込んだのはだいたい2008年頃で中学1年生の時、YouTubeでHOME TOURのライブ映像を見たことがきっかけなのですが、もうそれは本当に感動した。わけがわからないほどに。 もっと知りたいと思った。桜井さんは楽しそうに幸せそうに歌を歌っていて現場にいるわけでもないのに臨場感が伝わってきて、どんどんと引き込まれる。もう画面の向こう側に行けちゃうんじゃないだろうかと思った。 それからどんどんとのめり込んでライブにも行ったがどうやらSENSEあたりからマンネリ感を感じずにはいられなかった。 義務感が漂っていた。

義務感ってなんですか。と思われるでしょうが、ミュージシャンが義務感を背負って歌うたっているようにしか思えなかった。 Mr.Childrenには小林氏というプロデューサーが付いており、20年近く曲のアレンジ等は彼がやっていた訳なのですが、やはりミスチルを大きくしてやったのは俺だ。という構え方が(偏見)賛否両論あったのでは。と個人的に思っている。色々な噂を聞くが、今作は小林氏を除いてセルフプロデュースでのリリースとなった。 今作はホンモノ だと思う。4人のグルーヴ感がきちんと出ている。 深海 以来に生身の姿を感じられる。深海 から全面的に感じる”負”だけが生身、もしくはエネルギーのようなものとは思っていない。今作は優しさや切なさ そんな生身がダイレクトに感じられる。自分が描いた絵に他人が手を加えてきたという感じが全くない。なにも纏っていない「裸」の状態。桜井さんが述べていた意味がハッキリとクリアになった。 音楽を再生する前はかなりビクビクしていた私だけど、曲を覚えてからはどことなくここ数年のわだかまりが溶けた。 前作an imitation blood orange では特にただならぬマンネリというより、振り切れていない迷いを感じていたので今作は本当に素晴らしかった。 1曲1曲どれをとっても文句のつけどころがない。素晴らしく、とんでもない。










余談1

blood orangeを購入して、ウォークマンに入れるもほとんど再生することはなったし、ツアーに備えて曲を覚えることを疎かにした為ライブで痛い目に遭った